ベナウル伝説 第7話
|
『真実』 「どういうことだ!?レックナート!説明しろ!」 |
|
「アナフッド!!」
そう叫んだ時、アナフッドは剣を抜き、男の剣をはじいた。 「なにやってんだい、ジェイド 。あんたドジだねぇ。」 そう言ってでてきたのは女の人だった。 漆黒の髪、瞳、そして服までもが、 闇を語っているようだった。 緋色の鮮血を思わせるような唇。その口元は ゾッとするくらいに、冷たく微笑んでいた。 でも、そんな女の人 が何かを言おうとしたとき、私は力つきて 気絶していまったんだ。アナフッド達がどんな戦いを繰り広げていたのかも なにも覚えていなかった。気が付いたときは暖かい背中の感触がした。 「アナフッド・・・?」 |
|
気絶した私を抱きかかえて、アーリトルンまで運んでくれたんだ。 「あ・・・・リナ、大丈夫か?おろそうか?」 「う・・・うん。ありがとう。アナフッド。」 やっと、アーリトルンに到着したんだ。 これから、金の城をさがさなければならない。 きっとそこに、ルナさん達がいると信じて・・・・ つづく・・・
|